2011年5月21日土曜日

不肯去観音院



錦帯橋のご縁で
杭州市との交際交流は約20年続いていますが
このたび初めてバスで5時間くらいかけて
浙江省舟山群島にある小島
普陀山へ行きました。
新たにできた立派な橋の連続で群島を貫きます。
ただ最後の普陀山へは船です。

ここは観音信仰のメッカです。

その由来がユニークです。
西暦858年慧鍔(えがく)と言う日本の僧が
日本に観音像を伝えようと寧波から船で持ち出しましたが
天候異変のためこの島近辺に差し掛かったとき
船がまったく進まなくなったそうです。
観音像が中国を去ることを肯定しなかったのでしょう。

そこで丁重にこの島にその観音像を祀ったそうです。
このためこのお寺を
不肯去観音院と言い今日に伝えられています。

残念ながら恵鍔が安置した観音像は
行方不明だそうです。
 
現在普陀山の人気の的は
高さ33mある南海観音像です。
当日は大変良いお天気で
金色に輝く観音様は一段と神々しい佇まいでした。
 
中国では大変な観光地ですが
まだ日本の旅人は少ないようです。
近隣には巨大なホテル等が建設中ですから
今後注目されるでしょう。
 

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