2007年4月28日土曜日

■国立新美術館




■所蔵品を一切持たない新しいコンセプトの国立新美術館を拝見した。

■複数のジャンルの違う展覧会を一気に見学できるのは、実に爽快である。
今回は時間が無かったので、駆け足で回ってみた。

■ゆっくりと鑑賞するのが正しい道と思われている人からすれば、こんな
見学の仕方は邪道かもしれない。
  
■しかし、絵画や書あるいは彫刻など芸術作品は、自分と作品との間の目には見えない何か引き合う電波のようなものが通じあったときのみ、意味を持ち、そうでないときには、いくら時間をかけてみても何の意味を持たない。

■自分の心の中に受容体が形成されていないのに、なんの情報伝達物質が投げつけられようと、所詮キャッチできないのである。

■小説は悩める人が書き、悩める人が読むのもだと著名な作家が言われたそうであるが、これに通じることは芸術一般に言えることかも知れない。

■すなわち、芸術作品は情熱を注ぐ人が作り、情熱を注ぐ人が感じるものなのである。

■国立新美術館をめぐりながらそう思った。

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