2007年7月18日水曜日

■ひずみ集中 ■応力集中 ■地震 

■ひずみ集中(歪集中)なる言葉が急にメディアに登場するようになった。
■実はこの言葉には並々ならぬ思い出がある。
■今から約35年前私はこのひずみ集中を研究テーマに選び、ある研究をスタートさせた。
その研究成果は日本建築学会で発表している。
■そもそも物がばねの様に外部から力を与え変形しても、
■再び、その外力を取り除けば元に戻る範囲内(弾性範囲内)であれば、
■応力集中性状とひずみ集中性状は同一と考えても良い。
■ところが、粘土のように力を加えると変形してしまい、その力を除いても元に戻らないような物に対しては応力集中とひずみ集中が一致しないことになる。
■この場合一般には変形が著しく大きいことが知られている。
■ひずみ集中は引っ張りの応力によるものや圧縮によるもの、さらにはせん断応力等によるものなど、応力の種類によってそれぞれ考えられる。
■今回の新潟中越沖地震では主に圧縮によるひずみ集中である。
■ところで「新潟-神戸ひずみ集中帯」なるものが存在し、この領域で最近頻繁に地震が発生していると研究者は発表している。
■「新潟-神戸構造帯」と表現する研究者もいるが内容はほぼ同一である。
■これからは私見であるが、「ひずみ集中帯」は「応力集中帯」と呼ぶほうが好ましい。
■なぜならば、応力集中帯のどこかで地震が起こり、地震が起こったところにはひずみ集中が発生し応力の再配分がおきる。
■すなわち、応力集中帯の中の応力集中の臨界点に達した部分に地震が発生し、
■その瞬間にひずみ集中部になると考えるのである。
■これを歪集中化ということも出来る。
■もちろん、余震は応力集中がまだ残っている部分の歪集中化が起きたと考えればよい。
■もちろんこれは、永年ひずみ集中を研究してきた経験で、一般の方々の理解がたやすいようにと思っての発言であるが、皆さんのご意見をお聞きしたい。
 
      ■1mcc.com     テスリックス
 








0 件のコメント: