2007年7月6日金曜日

■見直すタイミング  ■施工図

■欠陥建築の誕生を分析するに、いくつかの問題点が浮かび上がってくる。
■設計図書が今後欠陥であることはまずないと言う仮定の元に話を進める。
■建築物の施工段階で、容易に後戻りできる段階と、ある行動をするとなかなか後戻りできない段階とがある。
■重要なことは、人間の行うことであるから、間違いはいつも発生する可能性があることを認識する必要がある。
■良い設計では、現場で間違いが発生しにくいようにいろいろ工夫してあるが、悪い設計では、そのようなことをまったく無視して図面が出来上がっている。
■基本設計を元に施工図と言う、実施用の図面が通常書かれる。
■基本設計がいくら正しくても、施工図の段階で間違いが発生すると、大変なことになる。
■そこで、建築の第一の見直すタイミングは施工図の段階である。
■この段階では、いつでも容易に修正がきく。
■また、修正にかかる費用は後の手直しに比べればはるかに小額で済む。
■基本設計のようにきれいでわかり安い図面ではないが、施工図を見せてもらうくらいの注意は払ったほうが良い。
■医療でもセカンドオピニオンが叫ばれているが、なにもセカンドオピニオンは医療に限ったものではない。
■少し酷な言い方だが、良い建築物を作るためには、見直すタイミングが多いほど実現の可能性が高いと言える。
 
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