2007年6月2日土曜日

■遺伝子とスイッチ  ■心のスイッチ

■細胞は不思議な力を持つ。
■新緑の季節、すくすくと伸びるある木の小枝を先から20cmばかり切り取り、窓際のガラスコップに水をいっぱい入れてその中にさした。
■南向きの窓際で、太陽の光はさんさんとしていた。
■ほぼ毎日観察し、水を欠かさないようにした。
■しばらくすると、切り口に小さな白いこぶのようなものが発生し、見る見るうちに下に向かって伸び始めた。
■根が出たと思った。
■そもそも木の枝を切断しなければ、そこから根が生えてくることは一生なかったと思うが、切断され水の中に差し込まれたので、このようなことになった。
■すなわち切断面近傍の細胞の遺伝子に何らかのスイッチが入り、本来何も活動しなかったであろう細胞が急激に根を作り始めたのである。
■過酷な環境変化が遺伝子のスイッチを押したと考えるのが妥当である。
■人間の心のなかにもこのようなスイッチが入れば、何にでも立ち向かえると思った。
■なぜなら、人間の心のパワーも細胞が作りだすものであるから。

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