2007年5月3日木曜日

■手と道具と名前

■身の回りの道具の名前をみると面白い。
■手桶、手鏡、取手、玉手箱、手押し車、手綱、手水鉢、手斧、手懸、手篭、手傘、手瓶、手車、手棹、手提げ、手札、手錠、手盥、手樽、手帳、手灯台、手燭、手点、手取釜、手取鍋、手風琴、手旗、手窓、手袋、手毬、手拭、手摺
■特に『手』のついた名前を列記してみた。実に沢山の名前がある。今日ではあまり使われなくなったものもある。これらは最近多くなった各地の歴史民族博物館等でしか見られないがそれも時代の流れであろう。
■ところで、今日のように高齢者、障害者向けの便利な道具の開発が盛んになり、ユニバーサルデザインが叫ばれるようになると、当然今までの道具や設備の範疇には当てはまらないものも生まれてくる。
■私は、特に手摺(手すり)の範疇が気になる。手を摺らして使わないものまで、手すりというのがなんともおかしい気がしている。
■握ることを主体にしてその機能を発揮する道具にまで、手すりでは問題があると思っている。
■特に人の重心が上下移動するときに使われる道具はたとえば『手つかみ』とか『握り棒』とでも呼んだ方がよい。
■もちろん『手つかみ』とか『握り棒』ではあまりなじまないので、たとえば『テスリックス』がこの範疇の名前になれば幸いである。
■世の中には実際に商品名が一般の名前になったものがある。そんな日が来ることを念じている。


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