2007年5月16日水曜日

■這いつくばってでも生きる力

■宇野千代の『幸福の言葉』(海竜社)という本が面白い。
■面白だけでなく、ためになる。人生の道しるべになるといっても過言でない。
■『生きるということは、行動するということです。』と宇野千代は書いている。これこそが宇野千代を探求するための重要なキーワードである。
■どんな困難な問題に対しても自ら進んで這入って突き進んだ彼女の人生と、その経験から発せられたメッセージは、今私たちに大きな活力を与えてくれる。
■宇野千代は絶えず頭で考えただけでは何の役にも立たない、手を動かし、行動せよと強く語りかけている。
■彼女の膨大な原稿用紙を直接この目で見たことがあるが、手を動かせという執念が伝わってくる。
■もともと作家とは、頭から手に直接情報が流れ、また手が動くことにより頭に強烈な刺激が与えられる人類であろうが、宇野千代ほどこの循環が強烈な作家は他に類を見ないのではないだろうか。
■私も這いつくばってでも生きる力を宇野千代の作品から吸い取りたいと切望する。

      ■1mcc.com

   

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